BLOOD VAMPIRE



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「ちょっとレイ!アンタどういう神経してるの!?」




お風呂から上がるなり
凄い剣幕でレイにつっかかる。




「何の話でございますか?お嬢様………」




平然とした顔で
優雅に紅茶を飲みながら
本を読んでいる姿に
少しばかりイラッとする。




っていうかそれ
我が家のティーカップセットだし!!




「何の話ですか?じゃないでしょ!!何故、お風呂場に入ってきたの!?」




「ああ、なかなか上がってこられないから、ちょっと心配しましてね」





本に目線を落としたまま
淡々と告げる彼に
重いため息がでる。




「だからって開けることないでしょっ!!!!!」




「開けてみなきゃ分からないこともありますよ?」




もうこれ以上
反論するのも虚しくなって
冷蔵庫に向かい麦茶を取り出す。




レイの向かい側に座り
また日向のことを
思い出してボーッと
していると…………




「お嬢様…………何か悩み事ですか?」





いつの間に本を閉じたのか
眼鏡をかけたレイが
私の方に視線を向けていた。
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