BLOOD VAMPIRE



何?何なのこの状況。



莉央斗は今、塾に
行ってていないし
この家には私とレイの
二人だけ……



助けを求めた所で
意味はない。



今日のレイ…
なんかおかしいよ。



「ククク…冗談ですよ」




いつの間にか笑顔に
戻っていたレイが
私から離れて
イスに腰を下ろす。



「まったく、そんなに怖がらなくてもいいじゃありませんか。私の楽しみは、お嬢様をからかう事ですからね。」




と涼しい顔で
紅茶を飲む


「あんたって奴は!!全く!!恥を知れ!!」



私は大声で叫ぶと
一気に階段を駆け上がり
自室にこもったーーーーー。



ーーーーーーーーーーー



リビングに残されたレイ



「私の顔を本当に覚えていないんですね…お嬢様」



そう呟いて窓の外を見る。



明日は嫌な予感がすると
レイは窓を閉めながら
俄かに感じていた…。



もちろんレイの呟きは
自室にこもっている莉々華には
全く届いていなかったーーーーー。
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