BLOOD VAMPIRE



ガチャ


「おはよう、日向!」


「はよ!相変わらずデカイ屋敷だな。」


「学校のみんなには絶対言わないでよね!!で、こんな朝早くからどうしたの?」



「もちろんデートだよ、デート!!さっさと行くぞ!!」



そういって照れ臭そうに
私の手を取る日向



日向って意外と照れ屋さん
なんだね、なんか可愛い。



「うん、一緒に行こう!」


私は小さく微笑んでみせた。



「お、おう!」



玄関から外へ出ようと
靴を履いていると



レイがリビングからやってきて



「お嬢様、お忘れ物でございますよ?」


ニッコリ笑顔の作り笑いで
私にカバンを渡す。



「あ、ありがとう。莉央斗の面倒よろしくね!!」



「ええ、もちろんでございます。」



私はレイに手を振って
日向と一緒に家を出た。




心なしか二人が
睨み合ってた気がするが
気のせいということにしておこうーーー。
< 40 / 151 >

この作品をシェア

pagetop