BLOOD VAMPIRE
ガチャ
「おはよう、日向!」
「はよ!相変わらずデカイ屋敷だな。」
「学校のみんなには絶対言わないでよね!!で、こんな朝早くからどうしたの?」
「もちろんデートだよ、デート!!さっさと行くぞ!!」
そういって照れ臭そうに
私の手を取る日向
日向って意外と照れ屋さん
なんだね、なんか可愛い。
「うん、一緒に行こう!」
私は小さく微笑んでみせた。
「お、おう!」
玄関から外へ出ようと
靴を履いていると
レイがリビングからやってきて
「お嬢様、お忘れ物でございますよ?」
ニッコリ笑顔の作り笑いで
私にカバンを渡す。
「あ、ありがとう。莉央斗の面倒よろしくね!!」
「ええ、もちろんでございます。」
私はレイに手を振って
日向と一緒に家を出た。
心なしか二人が
睨み合ってた気がするが
気のせいということにしておこうーーー。