BLOOD VAMPIRE



やって来たのは遊園地。



「うわー久しぶりだ!!日向楽しもうね!!」



遊園地に入るなり
目を輝かせながら
日向の手を引く



「ちょ、りりか!!はしゃぎすぎて転ぶなよ!!」



「転ばないよ!手繋いでるもん!!」



私の発言に顔を真っ赤にして
「あっそ」と呟く。



何かこういうのも
悪くないね!!



という意味合いを込めて
微笑んだーーーーーーー。



ーーーーーーーーーー



日向を連れまわすこと数時間。



さすがに疲れた私は
日向と一緒に
遊園地内のカフェテラスで
一休みしていた。




軽く食事を取ったあと
他愛もない会話をする。



「そういえばさぁ…日向は私のどこが好きなの?」



ふと思った疑問を
投げかけると



「ぶっ!!ゴホッ、ゲホッ!い、いきなりなんだよ!?」


顔を真っ赤に染めて
むせ返る日向。



「いや、なんとなく気になったから」



「全部だよ…」



急に柔らかい表情になり
真っ直ぐに私を見つめる。



「バカでドジで優しくて明るくて、人の為に頑張ろうとする莉々華が好き」




いつもよりも100倍近くの
優しい笑顔でそんなことを
言うもんだから



こっちまで赤面してしまう。



「バカでドジって貶してるの?」



素直じゃない私は
膨れっ面をするけど



日向は私の事を
そんなふうに思ってくれてたんだ。



嬉しい思いに連なるように
増してゆく心拍数。



なんだろう?このドキドキは…
< 41 / 151 >

この作品をシェア

pagetop