BLOOD VAMPIRE



ーーーーーー

目覚めてからほんの2時間
その内に支度と朝食を済ませている。



一体、どんな手を使ったら……



1時間以内で
フランスまで来れるわけ!?



しかも王宮が地下って…
さすがヴァンパイア



「私だってやれば出来ます」



「いやいや、できないよ普通!!」



二人で話しながら
王宮の廊下を進んでいく。



さすがは王宮だけある。



馬鹿でかい屋敷内には
無駄に広い広間に
無駄に多い無数の部屋



そこで働く従業員や
執事達もみんな
ヴァンパイアらしい。



レイに会議室まで
案内され中に入ると



「来たわね…」



薔薇ちゃんと
ローザスさんだっけ?



「ようこそblood vampireへ」



羨ましいくらいの
美しい笑顔で
私の手をとる薔薇ちゃん。



やっぱり薔薇ちゃんも
blood vampireだったんだーーー
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