BLOOD VAMPIRE
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「あら、貴女。私がblood vampireの一員だって知らなかったの!?」
「いやぁ……だってレイ何にも教えてくれないから」
「教えなくても、彼女がお嬢様を助けた時点で気づくべきでしょう?これだから、おバカな人は…」
やれやれとでもいうように
両手を上げる
本当腹立つわ!!
あの顔!!
イケメンじゃなかったら
とっくに蹴飛ばしてるわ!!
「ちなみに私は月の血(moon blood)が流れているわ」
「ムーンブラッド!?じゃあこの間思った通り薔薇ちゃんも力の持ち主なんだ。まさかヴァンパイアだったり…?」
私の言葉を聞いて
溜息をつくと
「レイ…。貴方、本当に何も教えてないのね…」
薔薇ちゃんが
レイを睨みつける。
「なら、貴女が教えて差し上げれば良いかと?」
むっかぁ~!!!
何よ!あの態度!
私はレイにベーッと
舌を突き出して
直様、薔薇ちゃんに
向き直った。
「あのねぇ…。まあ、いいわ。教えてあげる。一度しか言わないから良く聞いてて」
「うん…」
私は、何だかとても
重大な話のような気がして
静かに耳を傾けたーーーーー。