BLOOD VAMPIRE
再び歩き出したレイ
けれど諦めずに
もう一度彼を捕まえる
「で、でも…。その事件のせいで彼女たちは動いてるみたいだし、知らないとなんか変な気分っていうか…。それにレイのこと、もっと知りたいし!!」
しどろもどろな
言葉になったけれど
最後は本音をぶちまけた。
私…レイのこと知りたいよ!!
みんなのこともっと知りたい!!
「だから一人にさせて下さいと言ってるでしょう!!」
けれど私の思いとは裏腹に
レイは声を荒げ
私をドンッと壁に
押し付けたーーー。
「きゃっ!」
「我儘な、お嬢様ですね…。そんなに私の事が知りたいんですか?そんなに気になる?」
さっきの冷酷な顔が
嘘だったかのように
悲しげな瞳をしている
「き、気になるよ!!仲間だもん!それにレイは一緒に住んでるから、一番知るべき相手でしょ?」
どんな言葉が返ってくるだろう?
怒られる?無視される?
それとも話してくれる?
しかし私の予想は
全部外れて
「お嬢様…私の事が好きなんですか?」
予想外の言葉が
降りかかってきたーーー。