6年分の遠回り~いまなら好きって言えるかも~
「あの当時もだが、浅井はますますいい女になったし。
昨日、改めて惚れ直した」
「は?」
耳を赤く染め、大きな手で覆うように眼鏡を上げる彼がなにを言っているのかいまいちわからない。
「まだわかんないのかよ。
俺は浅井だから抱きたいって思ったってこと」
ちょっと待て私、よく考えろ。
さっきから六年待っただとか惚れ直しただとか。
これは清水が私を好きだということでOK?
「え、でも清水、そんなのいままで一度も……」
「最初の頃は浅井、俺なんてちっとも見てなかったし。
かと思えばいつのまにか距離ができてるし。
あー、もうこれ、諦めた方がいいかなと思ってたけど、昨日、ひさしぶりに会った浅井に惚れ直して、今度は絶対振り向かせると誓った」
「……ハイ?」
清水は若干、イラついている。
私の鈍さがそうさせているのはわかるが、降って湧いた想定外の出来事にあたまがついていかない。
「浅井が嫌だって言っても、今度は逃がさない」
清水の手が私の顎にかかり、上を向かせる。
視線を絡ませ、顔がゆっくりと近づいてくる。
「……浅井が好きだって言ってんの。
いい加減気づけ、バカ」
昨日、改めて惚れ直した」
「は?」
耳を赤く染め、大きな手で覆うように眼鏡を上げる彼がなにを言っているのかいまいちわからない。
「まだわかんないのかよ。
俺は浅井だから抱きたいって思ったってこと」
ちょっと待て私、よく考えろ。
さっきから六年待っただとか惚れ直しただとか。
これは清水が私を好きだということでOK?
「え、でも清水、そんなのいままで一度も……」
「最初の頃は浅井、俺なんてちっとも見てなかったし。
かと思えばいつのまにか距離ができてるし。
あー、もうこれ、諦めた方がいいかなと思ってたけど、昨日、ひさしぶりに会った浅井に惚れ直して、今度は絶対振り向かせると誓った」
「……ハイ?」
清水は若干、イラついている。
私の鈍さがそうさせているのはわかるが、降って湧いた想定外の出来事にあたまがついていかない。
「浅井が嫌だって言っても、今度は逃がさない」
清水の手が私の顎にかかり、上を向かせる。
視線を絡ませ、顔がゆっくりと近づいてくる。
「……浅井が好きだって言ってんの。
いい加減気づけ、バカ」