イケメン彼氏とはじめる相思相愛
✴︎
「⋯⋯ って事です」
と真緒が唖然とした。
真緒は昨夜からずっとヤキモキして、知らないうちに重要な事を見逃してしまったのか、2人の間に何か起こったのだと思ったのだ。
真緒がため息をついた。
「あまりに急展開すぎて、聞きそびれたかと思ったよ、でも、とにかく凄い事になったよね⁈ 」
うん、ホントに。ホントにヤバい。ありえなくて凄すぎて、ヤバい⋯⋯ 。
「私ね、両思いになったらハッピーエンド『はいっゴールに到着! 』だと思ってたけど、スタートに立てただけなんだなってつくづく思った⋯⋯ 」
「わかる⋯⋯ 人のこと言えない⋯⋯ 」
と真緒がうなずく。
裕樹も真緒が一世一代の告白した時、『あぁ、いいよー、よろしくー』と、恐ろしくあっさり了承したのだ。
オフィスの机に向かう直前まで話していたら、
「花岡さーん、これお願いしますね〜」
と書類を渡された。
お仕事は全力でやる!
それが間接的にでも一颯のために出来ることでもあるから。さあ切り替えなきゃ!