イケメン彼氏とはじめる相思相愛
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肩を抱かれて、それから2人で歩いて、すごく緊張して、何か話さなきゃ、もっと知り合って、わかり合って、一緒にはじめて行くんだから!
肩に置かれた彼の手が、大きくて骨がしっかりしていて、体温を感じて意識してしまう。
触れそうで、触れていない体を感じてしまう⋯⋯ 。
「城戸さん、って、えっと一颯さんって呼んでいいんでしょうか、、、」
厚かましかったかな⋯⋯ 。
「呼び捨てでもいいよ? 絵里奈」
見上げた彼がにやりと笑ってた。
絵里奈、だって!
呼び捨て⋯⋯ 。
「そんな、それはちょっと、うん、一颯さんにしましょう! そうしましょう! 」
「ふふ」
と楽しそうに笑われる。
「でも、一颯さんは、、、私の事知っていてくれたのでしょうか? 」
「ずっと挨拶してたよね? 絵里奈が入社した2年前だった? あの時手伝ってくれたよね」
「はい、」
なんか嬉しいな、とドキドキが止まらない。
こうして一颯さんと、話して歩いて、しかも覚えてくれてて。