イケメン彼氏とはじめる相思相愛
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(⋯⋯ あ、今日も かっこいい⋯⋯ )
会社に着いた絵里奈は、エントランスに一颯を見つけた。
朝っぱらから爽やかに目立っている。
昨夜の余韻なんて微塵も感じさせない。
新しく彼女が出来た朝なのにな。
隙がなくて、私生活をぜんぜん感じさせない。
一颯は185センチはあるだろう、すごく背が高い。
細身のスーツが体にピッタリ沿っていている。いつも彼は、完璧なサイズ感でスーツを着こなしている。
姿勢が良くキリッと隙のない雰囲気が、彼を目にしたこちらの身が引き締まるような気持ちになる。
恵まれた骨格に、すっきりとした整った顔立ち。
切長の目が鋭く、いかにも仕事のできそうなオーラを纏って、さっぱり整えた髪型が知的な額や目鼻立ち、形良い唇をより引き立たせている。
人によっては怖くてとても話しかけられないと思うかもしれないが、見るだけならと女子社員はチラチラと彼を見ながら通りすぎていく。
人目を引くイケメンだった。