イケメン彼氏とはじめる相思相愛
バシッ!
いきなり後ろから肩を掴まれる。
「さて、絵里奈さん、どう言う事なんでしょうか⁈ 」
親友の向井真緒が絵里奈の話を聞こうと、すごい迫力で後ろに立っていた。
「あ、真緒、おはよう⋯⋯ 」
「なんでいきなり、城戸さんとうまく行ったのよっ⁈ 」
と真緒にさらに物陰に連れ込まれた。
「気になりすぎて、早く出社しちゃったわよ! 」
と、真緒は少し泣きそうになっている。
でも、絵里奈の方がもっと泣きそうだった。
「真緒〜〜〜」
「なに〜、お願い、ハッキリ話してよ?! 」
「いや、⋯⋯ それが⋯⋯ 私にもよく分からないのよ〜〜〜 」
と同じように涙声で答える。
2人は声は落としヒソヒソと、でもものすごい勢いで話しながら女子更衣室に向かった。