LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
◇
「本当に、信じらんないでしょ?」
その喫茶店だけではなく、ホテルの建物自体から出て、斗希さんと歩きながら、篤さんの愚痴を言っていた。
それは、昨日の昼休みの食堂での出来事。
篤さんが、公衆面前で私が初めてだったと暴露した事。
「それ、篤らしいっちゃあ篤らしいんだけど。
篤、そこまでバカじゃないから、確信犯なのかも」
「確信犯?」
どう言う意味?
「ほら、梢ちゃんがそうやって遊んでいるとか、ある事ない事言われて、篤もムカついたんじゃない?
だから、わざとそうやって言ったんじゃない?」
斗希さんにそう言われ、そうなのか、って気もしてしまうけど。
「まぁ、篤と仲直りしなよ」
斗希さんには、現在篤さんと喧嘩中なのも話の流れで伝えていた。
「けど、結婚しても料理もしないとか言われて…」
そりゃあ、実家暮らしの私は正直料理が得意ではない。
けど、私が料理しなかったのはそんな理由ではなく。
フルタイムで働いた上に、現在つわりで体調が良くなくて。
「それは、売り言葉に買い言葉って感じじゃないの?
けど、篤、家庭が複雑だったから、
奥さんが手料理作って待ってるような、そんなちょっとした幸せに憧れていたのかもだね」
「そうなんですか?」
そっか。
篤さん、何も言わないけど、
そう言った事を求めていたのだろうか?
けど、その手料理がどうとかだけじゃなく、
私と篤さんの部屋は別々だし。
私と篤さんのその新婚生活は、
これっぽっちも甘さなんてものはなく。
キスすらもしてないと思っていたが、
手すらも、篤さんとは結婚してから握っていない。
「本当に、信じらんないでしょ?」
その喫茶店だけではなく、ホテルの建物自体から出て、斗希さんと歩きながら、篤さんの愚痴を言っていた。
それは、昨日の昼休みの食堂での出来事。
篤さんが、公衆面前で私が初めてだったと暴露した事。
「それ、篤らしいっちゃあ篤らしいんだけど。
篤、そこまでバカじゃないから、確信犯なのかも」
「確信犯?」
どう言う意味?
「ほら、梢ちゃんがそうやって遊んでいるとか、ある事ない事言われて、篤もムカついたんじゃない?
だから、わざとそうやって言ったんじゃない?」
斗希さんにそう言われ、そうなのか、って気もしてしまうけど。
「まぁ、篤と仲直りしなよ」
斗希さんには、現在篤さんと喧嘩中なのも話の流れで伝えていた。
「けど、結婚しても料理もしないとか言われて…」
そりゃあ、実家暮らしの私は正直料理が得意ではない。
けど、私が料理しなかったのはそんな理由ではなく。
フルタイムで働いた上に、現在つわりで体調が良くなくて。
「それは、売り言葉に買い言葉って感じじゃないの?
けど、篤、家庭が複雑だったから、
奥さんが手料理作って待ってるような、そんなちょっとした幸せに憧れていたのかもだね」
「そうなんですか?」
そっか。
篤さん、何も言わないけど、
そう言った事を求めていたのだろうか?
けど、その手料理がどうとかだけじゃなく、
私と篤さんの部屋は別々だし。
私と篤さんのその新婚生活は、
これっぽっちも甘さなんてものはなく。
キスすらもしてないと思っていたが、
手すらも、篤さんとは結婚してから握っていない。