LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「それにしても、さっきの近藤さんだっけ?
篤と全然タイプ違ったけど。
梢ちゃんのタイプ幅広いね」


そう言われ、考えてみた。


篤さんは男らしいって感じだけど、
あの近藤龍馬は、爽やかな感じ。


「けど、あの人、篤さんと同じ歳なんです」


「え、年齢?」


そりゃあ、近藤龍馬のビジュアルが良いとか、
若くで課長だからとか、私に好意を持つ男性に対しての復讐みたいな物も有ったのだけど。


一番初めに、近藤龍馬と付き合ってもいいと思ったのは、
篤さんと同じ歳だから。


昔の彼氏の中にも、そんな理由で付き合った人が何人かいる。


篤さんと同じ、何かがあって。


顔が似ている。声が似ている。
話し方が似ている。名前が似ている…。


「確かに、梢ちゃん昔から篤の事大好きだったもんね。
俺、いつも篤の横に居たから、
梢ちゃんがいつも篤を見ていたの、知ってた」


やはり、私はそれだけ夢中で篤さんを見ていたんだな。


正直、篤さんよりもこの斗希さんの方がビジュアルは良いのに、

この人が目に入らないくらいに、
私は篤さんしか見えなかった。


でも、篤さんは私のそんな視線に気付かないくらい、
他の女の子を見ていた。



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