LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
私と篤さんは店から出て、


「あ、ちょっとコンビニ寄っていい?
明日の朝食べるパン買いたい」


「じゃあ、その間に俺は車取って来る」


そう言って、篤さんと私は離れた。


そのコンビニと、篤さんの車を停めているパーキングは、違う方向にあるから。


そのコンビニの前に立った時。


「あの、俺の事覚えている?」


その声に振り返ると、何処か見覚えのある顔の男性が立っていて。


「ほら、大学の時梢ちゃんと付き合っていた、高月(たかつき)だよ」


そう言われ、ぼんやりと思い出して来た。

私が大学一年生の時。


確か、この人とは大学は違ったはず…。



「あー、覚えてます。
お久しぶりです」


あんまりまだ思い出せないけど。



「俺もこの辺に住んでるんだけど。
さっき、梢ちゃんがお兄さんのお店に行くのを見掛けて」


「そうなんですね…」


と、その高月という人に答えながら、
色々と疑問が湧いた。


大学一年の時に付き合っていたこの人が、何故、一年半前にオープンした兄の店の事を知っているのだろうか?


それに、兄の店に入って行く所を、って、それも何時間も前の話だし…。


なんだか、嫌な予感。

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