LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「で、その真壁梢のアカウントに友達申請して来たり、メッセージ送って来た人とそうやって接触したんだ」
「…はい。
梢ちゃんの名前を名乗れば、俺と同じように、梢ちゃんに酷い振られ方して恨んでる人が接触して来ると思って。
まあ、言い換えればそう恨みながらも、俺も梢ちゃんに未練が残っているから、同じような人間が…。
後、最近の梢ちゃんの事とかも、接触して来た誰かから聞けるかと」
「なるほどねぇ」
斗希さんと同じように、私も高月さんのその仲間集めの方法に、
感心してしまった。
「そんな経緯で、そうやってネット上で俺達は知り合い、梢ちゃんに振られた被害者として仲良くなり、かれこれ半年でした。
実際みんなと会うのは今日が初めてだったんですけど。
千林さんから梢ちゃんのお兄さんがS駅近くでイタリアンの店をやっているって前に聞いて。
俺もS駅近くに住んでるから、もし、その店の辺りで梢ちゃんを見掛けたらみんなに連絡するってその時に言ってて。
じゃあ、今日、そうやって、あの店に入って行く梢ちゃん見掛けて…。
だから、一応、彼らに連絡して…。
あ、俺らのLINEのグループがあるんです」
「それで、今日、君たちは集まったんだ?
で、あんな誘拐みたいな事をしたの?」
「はい…。
酒井さんが、俺車で来たから、車に連れ込もうって言い出して」
「い、いや…。あれですよ?
車の中なら、誰にも邪魔されずゆっくり梢と話せるから…」
先程迄あれ程いきがっていた酒井は、今は子犬みたいに震えていて。
「この酒井って人、お兄ちゃんの店潰すとか言ってたよ」
なんとなく、この酒井には今も腹が立つので、そう言ってやった。
「お前、俺の店潰すのか?
面白い奴だな」
そう言った兄が軽く拳を握ると、
バキバキと間接の鳴る音が、この静かな公園に響いた。
「けど、店に入る所から見てるなら、
梢ちゃんが一人じゃなかったの知ってたよね?
篤が横に居ただろうし。
なら、出て来るのも篤と一緒なの分かるでしょ?
今回、たまたま篤が車を取りに行くのに離れたみたいだけど」
斗希さんのその言葉に、確かにと私も思った。
「…はい。
梢ちゃんの名前を名乗れば、俺と同じように、梢ちゃんに酷い振られ方して恨んでる人が接触して来ると思って。
まあ、言い換えればそう恨みながらも、俺も梢ちゃんに未練が残っているから、同じような人間が…。
後、最近の梢ちゃんの事とかも、接触して来た誰かから聞けるかと」
「なるほどねぇ」
斗希さんと同じように、私も高月さんのその仲間集めの方法に、
感心してしまった。
「そんな経緯で、そうやってネット上で俺達は知り合い、梢ちゃんに振られた被害者として仲良くなり、かれこれ半年でした。
実際みんなと会うのは今日が初めてだったんですけど。
千林さんから梢ちゃんのお兄さんがS駅近くでイタリアンの店をやっているって前に聞いて。
俺もS駅近くに住んでるから、もし、その店の辺りで梢ちゃんを見掛けたらみんなに連絡するってその時に言ってて。
じゃあ、今日、そうやって、あの店に入って行く梢ちゃん見掛けて…。
だから、一応、彼らに連絡して…。
あ、俺らのLINEのグループがあるんです」
「それで、今日、君たちは集まったんだ?
で、あんな誘拐みたいな事をしたの?」
「はい…。
酒井さんが、俺車で来たから、車に連れ込もうって言い出して」
「い、いや…。あれですよ?
車の中なら、誰にも邪魔されずゆっくり梢と話せるから…」
先程迄あれ程いきがっていた酒井は、今は子犬みたいに震えていて。
「この酒井って人、お兄ちゃんの店潰すとか言ってたよ」
なんとなく、この酒井には今も腹が立つので、そう言ってやった。
「お前、俺の店潰すのか?
面白い奴だな」
そう言った兄が軽く拳を握ると、
バキバキと間接の鳴る音が、この静かな公園に響いた。
「けど、店に入る所から見てるなら、
梢ちゃんが一人じゃなかったの知ってたよね?
篤が横に居ただろうし。
なら、出て来るのも篤と一緒なの分かるでしょ?
今回、たまたま篤が車を取りに行くのに離れたみたいだけど」
斗希さんのその言葉に、確かにと私も思った。