ＬＯＶＥＤＡＮＧＥＲ～元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚～

「梢ちゃんの事拐ったのがどんなヤバイ奴らか分からないから、
一応助っ人を呼んだんだよね」


斗希さんが、この高杉さんを呼んだのか。


「つーか、高杉。
お前なんで俺の結婚パーティー来なかったんだよ？
その事送ったLINEも返して来ねぇし」


篤さんは、もう目の前の私の元彼達の事を忘れたのか、
その高杉さんと楽しそうに話し出している。


「いや。
俺はもう親の後を継ぐつもりで組入りましたし。
篤さんの事は、色々噂で聞いていて。
俺みたいなもんは、そんな篤さんにも真面目に働いている瑛太にも関わらない方がいいでしょう。
というか、もう昔の仲間とは、殆ど切ったんですけど。
堅気の人間には、関わらないべきだと思って」


「んなもんか？
まあ、俺も覚悟をもって川邊の籍に入ってるから、
お前の言う通りだな。
お前とは逆で、昔みたいにむちゃしたら迷惑掛かる人間が多い」


「なので、こいつらの事は俺に任せてくれたら。
そういうのは、俺らの仕事なんで。
篤さんは手を汚す事はないです」


「つーか、けど、ならなんで、ヤクザのお前と斗希が繋がってんだよ？」


「ほら？弁護士やってると、色々恨まれる事も多いから。
その辺りで、高杉にはお世話になってて」

高杉さんではなくて、斗希さんが答えた。


「それは、お前が悪徳な事ばっかやってるからだろ？」


篤さんがそう言うと、斗希さんや他の人達は笑っているけど。


私と、元彼達は笑えなくて。


社内の篤さんの噂一つの、ヤクザと繋がっているってやつ…。


LINEでヤクザと繋がっていたんだ。


もしくは、親友がヤクザと仲良しなんだ。