LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
そうしていると、また数台車が停まり、
男の人達が車からぞくぞくと降りて来る。


「斗希、お前一体どこまで声掛けてんだ?」


「高杉には、直接LINEしたけど。
後は、ちょっとTwitterで呟いただけなんだけどね。
俺のフォロワー、けっこう昔の仲間も多くて。
みんな、金曜日の夜なのに暇だねぇ」


そう言う斗希さんに。


「今でも、そうやって篤さんの為なら、みんな集まりますよ」


そう高杉さんが言った。


その集まった人達は、私が知ってる人もいれば知らない人も。


私達の結婚パーティーに来た人も居れば、そうじゃない人も。


ヤクザの高杉さんの舎弟だと思われる人達と同じように、
実際、篤さんやうちの兄とは関係ない人もいるのかもしれないけど。


ザーと見た感じ、50人くらい居て、
みんな、ガラが悪い。


私もその元彼達も、もうこの恐怖に麻痺して来て、ただ呆然としてしまう。


ベリトイの御曹司だと知った時よりも、今の方が、篤さんが遠い人なのだと感じる。

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