LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「んー、迷う所だけど、お前も俺の事殴れ。
付き合ってねぇとしても、こんな集まりに参加するくらいだ。
それなりに、梢を今も恨んでいて、未練があったりすんだろ?」

「あ、はい。
本当に、梢さんは俺の理想のタイプで。
なんて美人な女性なんだって」


「ああ。梢、顔だけはいいからな。
俺も初め、それに引っ掛かったからな」


篤さんのその言葉に、は?と怒りが湧くけど。


今、いつものように篤さんにキレると、ここに居るガラの悪い人達全員を敵に回すみたいで、
グッとその怒りを抑える。



「じゃあ、早く俺を殴れ」

その篤さんの言葉に、富田さんは逡巡していたが、
決心したように、篤さんを殴った。


篤さんの左頬が、さらに赤く腫れたように思う。
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