LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「じゃあ、もう終わり。
君たちも、もう帰りな」


斗希さんがそう言うと。


「いや、まだ終わりじゃねぇ。
俺的に、むしろこれからだ」


その篤さんの言葉に、この場に居た全員が、えっ、となる。



「もしかして、篤あれ?
昔からの斗希の教えを守って、とか?
さっき言ってた、相手から先に手を出させろ、ってやつ?」


そう言うケイさんは、凄い何かを期待しているようなワクワク感が、全身から滲み出している。


そのケイさんの言葉に、私の元彼達+振っただけの男が、えっ、と怯えている。


「あ?こいつらの事なんか、もうどうでもいい。
今さら、殴りたいとも思わねぇ」

そう言う篤さんに。


「え、意味分かんない?
篤、お前いい大学出ても国語弱いよな?」

そう首を傾げるケイさんから、篤さんは視線を反らし。


その視線を、私の兄、瑛太に向けた。


「最後に俺を殴るのは、瑛太、お前だ」

その篤さんの言葉に、みんな驚いたのか何も言えなくて。


暫く、沈黙が続いた。

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