LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「んー、俺は、みんなみたいに話せる川邊部長の良いエピソードはないんだけど。
ただ、俺と川邊部長には共通の友達が居て、そいつは東大出て弁護士になっているような奴で。
川邊部長の親友はそんなような奴だから、ここで噂されているような、ヤクザと友達だとか、ないから」


そう言う平井さんの言葉に、
出て来そうになる言葉を耐える。


高杉さんと言うヤクザの後輩が居ると。



「梢、とりあえず座りなよ」


そうミヤコに言われ、座ると。



「梢、なんとなく川邊部長に似て来たね」


そのミヤコの言葉に、えっ、と思う。


篤さんの事は大好きだけど、
篤さんに似たくはない!


暫くすると、食堂内はまた普段の感じを取り戻して、みんな楽しく昼食を摂り出した。


先程の、私達の事なんかなかったかのようにそれは平穏なのだけど。


なんとなく、これで少しずつ会社の人達の篤さんに対する見方が、変わるんじゃないか、って気がした。

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