LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
電話で医師に指示されたように、
そのまま篤さんと、マンションの近くの掛かり付けの産婦人科の病院へと行く。


病院に着いた頃には、痛みが激しくて、その波が来た時には立っていられない程だった。


すぐに、陣痛室という部屋に通され、内診されるが、
子宮口がもう7センチ開いた状態らしい。


「痛い…」


ベッドで横になり、その痛みに耐える私の腰を、篤さんがさすってくれる。



「おい、大丈夫か?」


そう心配そうだけど。


「大丈夫なわけないでしょ?!
もっと強くさすってよ!」


痛みで我を失い、そう篤さんにあたってしまう。


「お、おう!」

篤さんも、そんな私に献身的に尽くしてくれる。


それでも、痛くて痛くて、仕方ない。


こんなにも痛いのに、まだ分娩が出来なくて、
それが本当に、辛くて辛くて。


一体、いつまでこんな時間が続くのだろう?


「俺、お前の家族や、父親とかに連絡して来るわ」


そう言う篤さんに、


「お願い。そんなのどうでもいいから、
どこにも行かないで」


そう泣きながら、お願いしてしまう。

私を一人にしないで、と。


「分かった。どこにも行かねぇから」


篤さんは、私は安心させるように、手を握ってくれた。

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