LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「ベッド行くか?」


篤さんは、私の耳元でそう囁くと、
そのまま私の耳の中を舐める。


「あっ…」


思わず、今まで出した事もないような声が漏れる。


口を閉じ、それを耐える。


息が荒くなる。


篤さんは私の体を押さえるように両手で持ち、今は私の首筋に吸うように唇を付けている。



「ベッド、行きましょう」


そう言って、篤さんの体を押す。


篤さんはゆっくりと、私から離れた。


そして、立ち上がると同時に、
私の体を軽々と持ち上げる。


お姫様抱っこされるような形で、
私はそのままリビング横の寝室へと連れて行かれた。



電気の点いていないその暗い部屋。



ドアが開いているから、リビングの光でそれなりに見えている。



私はその部屋の、大きなダブルベッドに寝かされた。



篤さんは、そんな私の顔横に両手を付くような形で、
上に乗って来る。


篤さんは、上から私を見詰めている。


ゆっくりと篤さんの顔が私に降りて来て、
私の唇に篤さんの唇が重なった。


先程の触れただけのキスとは違い、
篤さんの舌が私の口の中に入って来て、
強く掻き回される。



私も本能に従うように、その舌に自分の舌を絡ませた。


篤さんのキスは、煙草の味がした。


その味も、篤さんのその舌の感触もとても気持ち良くて、
頭が変になりそう。


今まで何度か他の男性とこんなキスをする度、
ディープキスって気持ち悪いな、って我慢していたけど。


本当に好きだと思う篤さんとのキスは、
極上の喜びを感じる。


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