LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
◇
「あ、今日酢豚なんだ」
家に入り、リビンのキッチンに行くと、
ダイニングテーブルの上にはラップされたそれが置いてあり。
今日、酢豚が食べたいから、帰り近くのスーパーで酢豚の惣菜を買って帰ろうと思っていた事を思い出した。
「梢、今日残業だったの?
遅いから、晩御飯いらないのかと思ったんだけど。
食べるなら、自分でご飯よそって。
洗い物もしといて」
リビングのソファーで、テレビを見ていた母は、
私を見ている。
なんだか、そうやって見られていると、
私がさっき迄男に抱かれていたのを母親のこの人に知られるんじゃないかと、
何処となく落ち着かない。
私の体に残る、篤さんの感覚。
「あれ、梢ちょっと服濡れてない?
あんた今日傘持っていってたでしょ?」
「あ、うん。
雨強かったから、傘差しててもちょっとね」
私が今持っている鞄の中には、折り畳み傘が入っている。
朝、母親に今日は雨が降るからと、持たされた物。
あの時…。
篤さんと雨に打たれた時、その傘を出さなかったのは。
何かを、期待したからだった。
結果、その期待通りになって。
そうなって、私は満足しているのかよく分からないけど。
「あ、今日酢豚なんだ」
家に入り、リビンのキッチンに行くと、
ダイニングテーブルの上にはラップされたそれが置いてあり。
今日、酢豚が食べたいから、帰り近くのスーパーで酢豚の惣菜を買って帰ろうと思っていた事を思い出した。
「梢、今日残業だったの?
遅いから、晩御飯いらないのかと思ったんだけど。
食べるなら、自分でご飯よそって。
洗い物もしといて」
リビングのソファーで、テレビを見ていた母は、
私を見ている。
なんだか、そうやって見られていると、
私がさっき迄男に抱かれていたのを母親のこの人に知られるんじゃないかと、
何処となく落ち着かない。
私の体に残る、篤さんの感覚。
「あれ、梢ちょっと服濡れてない?
あんた今日傘持っていってたでしょ?」
「あ、うん。
雨強かったから、傘差しててもちょっとね」
私が今持っている鞄の中には、折り畳み傘が入っている。
朝、母親に今日は雨が降るからと、持たされた物。
あの時…。
篤さんと雨に打たれた時、その傘を出さなかったのは。
何かを、期待したからだった。
結果、その期待通りになって。
そうなって、私は満足しているのかよく分からないけど。