LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
昼休み、今日もいつものようにミヤコと社内の食堂で昼食を摂る。


今日は、篤さんは居ないみたい。


食堂で篤さんを見るのは、
週に2~3回くらいだけど。


篤さんと関係を持ったあの日から、

以前より篤さんを見れない日は落ち込む迄は行かないけど、
残念な気持ちになる。



「今日も、冷やし中華?」


私が席に着くと、私より先に座っていたミヤコが、そう言う。



「うん」


3日連続、冷やし中華を頼んでいる。


目の前のミヤコは、日替わりAのトンカツ定食で、
私はわりとトンカツが好きなはずなのに、食べたいと思わなかった。


「梢、冷やし中華好きだっけ?」



「うーん。そんなに好きじゃなかったんだけど。
酸っぱいのあんまり好きじゃないし。
夏バテなのか最近あんまり食欲なくて。一昨日一回食べたらおいしくて。
なんか、ハマッてる」


昔あまり好きじゃなかったけど、
大人になってから好きになった食べ物は、今まで色々あったので。


これも、それと一緒なのだろう。



「疲れてんじゃない?
私も疲れてる時、妙に酸味があるもの口にしたくなるし。
レモンサワーとか」


「確かに、仕事終わりのレモンサワーは最高」


そういえば、最近飲みにも行っていないな。



「けど、梢、最近コンパ誘っても、断るよねぇ」


ミヤコと私の間で、飲み会イコールコンパになっている。




「ほら?
飽きて来たっていうか…」


月2くらいでミヤコにコンパに誘われるけど、
最近は断っている。


篤さんから聞いた、社内の私の悪い噂を気にしてってのもあるけど。


今の私は、以前と違い本気で篤さんに恋しているからか。


本当に、そんな気持ちになれなくて。



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