LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「なら、決まりだな。
とりあえず、明日仕事終わってから父親に会って来る。
お前と結婚する事言わねぇと」



篤さんの父親…。


うちの会社の、会長か。


そうか。結婚となると私と篤さんだけの問題じゃない。
大企業の御曹司の篤さんが、私なんかと結婚って。


やはり、反対とかされるのかな?



「お前の家はどうだ?
明後日の日曜日くらい、親に挨拶出来ねぇか?」


「私の家…」


どうだろう?と考える。


お母さんは現在専業主婦で、わりと日曜日は出掛けず家に居る事が多い。


義理の父親は、もしかしたら仕事かもしれないけど、
事前に伝えておけば、少しくらい都合を付けてくれるはず。



「大丈夫だと、思います」


「そうか。
とりあえず、今日はもう寝ようぜ」



篤さんは、私の手を掴みソファーから立ち上がる。


そして、寝室へと私を連れて行く。


篤さんと私は、同じベッドで眠る。



一度だけだけど、篤さんとは体の関係があるのに、緊張してしまう。



篤さんはそんな私の緊張等お構い無しに、
布団に入ると、私の体を抱き締めて来る。


それに、私は凄くドキドキとしてしまう。


「お前体調悪いんだろ?
さっさと、寝ろ」


そう言って、直ぐに寝息を立てていた。


私はそう言われてもなかなか眠れず、
色々と考えてしまった。


それは、この浮かれるような状況とは違い、あまり良くない事も。


私は篤さんが好きだけど、
篤さんは私の事を好きじゃないのに。


このまま、結婚していいのだろうか、って。

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