LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「私が男の人に対してそうなったのは、
篤さんのせいじゃない」


私が、自分に好意を寄せる男性に対して、不誠実になったのは、
篤さんの言葉が原因。



「は?意味分かんねぇ?」


ちょっと苛立ったような、その口調。



「昔、篤さん言ったじゃない!
やり返せって。
イジメられている私を助けた時に!
だから、私。
男の人に対して…」


「え?」


昔、篤さんは私に言った。


そのイジメっ子の男の子達が、私をイジメて来るのは、私が可愛いからだと。


後から、私はその意味が分かった。


好きな女の子を、イジメたい的な事なのだと。


現に、その私をイジメていた三人は、
中学に入ると私に好きだと順番に告白して来た。


だから、私は、その三人の告白をその度OKして、適当に付き合い、こっぴどく振ってやった。



きっと、それが始まりなのだと思う。


私に好意を寄せて来る男性全てが、
あの時、私をイジメて来たイジメっ子の男の子達に見えて。



""ーーつーか、お前もあんな風にイジメられっぱなしじゃなく、やり返せ。
悔しくねぇのか?ーー"



だから、やり返さないと、って。

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