LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「お前、前から思ってたが、
ちょっと頭悪いよな」



その篤さんの言葉に、堪忍袋の緒が、ブチっと切れるのが分かった。



「ちょっと自分が青学だからって、ムカツク」



「俺はそんな意味で言ってねぇが」


そう言って吐かれた溜め息に、
さらに怒りがこみ上げて来る。




「篤さんだって、頭悪いじゃない?
今日も食堂で、あんな風に言わなくていい事迄言って!」


それを思い出し、ソファーから立ち上がった。


実際、思い出さなくても、あれから私の頭の中に、その事がずっと有った。


あんな風に、
私が処女だったとバラされて!


あれから、会社中の人がみんなそんな風に私を見ているみたいで、
本当に、明日も会社に行くのが辛い。


ミヤコは、


「梢、本当に川邊部長の事が好きだったんだね。
にしても、最初のその一発で妊娠するって、凄いね」


そう、笑っていたけど。


私がどれだけ、今日恥ずかしかったのか、
この人は全然分かっていない。


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