LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
とりあえず、こんなものでいいか。
私は、鞄の中のスマホに触れる。
この近藤龍馬との会話を、一応録音した。
そして、私の思惑通り、逆にこの人の弱味を握った。
「それって、脅迫なの分かってる?」
そう言ったのは、私ではなくて、
近藤龍馬の真後ろに背を向けて座っていた男性。
その男性は、高そうなスーツを着こなしていて、
笑顔を浮かべながら、私達のテーブルの横に立った。
この人…。
その、見覚えのある顔。
「Y法律事務所の、滝沢(たきざわ)です。
この子の旦那さんから、依頼を受けて。
今の会話も、録音させて貰いました」
その滝沢さんは、私達のテーブルの上に自分の名刺を置き、
胸ポケットに忍ばせていた、その細い棒のようなレコーダーをチラリと見せた。
私は、そのテーブルの上の名刺に目を向けた。
滝沢斗希。
その名前も、その顔も懐かしい。
篤さんの親友の、斗希さんだ。
私は、鞄の中のスマホに触れる。
この近藤龍馬との会話を、一応録音した。
そして、私の思惑通り、逆にこの人の弱味を握った。
「それって、脅迫なの分かってる?」
そう言ったのは、私ではなくて、
近藤龍馬の真後ろに背を向けて座っていた男性。
その男性は、高そうなスーツを着こなしていて、
笑顔を浮かべながら、私達のテーブルの横に立った。
この人…。
その、見覚えのある顔。
「Y法律事務所の、滝沢(たきざわ)です。
この子の旦那さんから、依頼を受けて。
今の会話も、録音させて貰いました」
その滝沢さんは、私達のテーブルの上に自分の名刺を置き、
胸ポケットに忍ばせていた、その細い棒のようなレコーダーをチラリと見せた。
私は、そのテーブルの上の名刺に目を向けた。
滝沢斗希。
その名前も、その顔も懐かしい。
篤さんの親友の、斗希さんだ。