君と旅の途中
しっかりしろ、俺。
ミクルが一体どうして再び俺の目の前に現れたかは知らないが……。
結果としてこいつの占いは当たった。
正体を明かさずに予言をして、そのくせ勝手にその場を去る。
言わずもがな、怪しさが満載すぎる。
ミクルは俺の中のブラックリスト入りの危険人物だった。
「……それで、何の用だよ」
俺は息を整えてから、ミクルに向き直った。
ミクルはパチパチと数回瞬きをし、それからフッと唇に微笑みをのせる。
「私の占いの通り、美羽穂希は死んだでしょ。私が本物だって、わかった?」
「っ……は?」
そんなことをわざわざ言いに来たのか?
と、いうか……こいつは、始めから。