君と旅の途中




ただ、長針は二時を指していて、今の時間帯を指しているわけではなさそうだ。

















「指している時間になんか関係があるのか?」





















そう聞いてみると、ミクルは小さく頷く。
















「時間は、残り回数を現しているの。今は……二時だから、タイムリープならあと二回、タイムスリップなら一回できるってこと。十二時になったら、ゲームオーバー。……あぁ、そうそう。これ、使うたびに寿命が縮むから」
















「……え?」

















思いがけない言葉に、俺は目を大きく見開いた。



















寿命が縮む……?



















「それは、どういう……」

















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