きらめく星と沈黙の月
**
「熱っ!」
「だから言ったじゃん」
「んっ、でもウマい」
私が作ったお粥を美味しそうに食べてくれる。
それだけで嬉しい。
「桜子が料理できんの知らなかったなー」
「簡単なものしか作れないけどね」
碧の表情が明るくなっている。
元気が戻ってきたならよかった。
あんなに弱ってる碧を見たことがなかったから、どうしていいか分からなかった。
「……ごめんね、何もしてあげられなくて」
もっと気の利く言葉を言えたり、美味しい料理が作れたらいいんだけどね…。
「……俺は感謝してるよ。雨の中駆けつけてくれたり、黙って側にいてくれたり。桜子がいてくれてよかったって本気で思ってる」