きらめく星と沈黙の月
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「碧くん!もうすぐ定期戦だね!!」
「活躍楽しみにしてるね!!」
教室に着くなり、碧ファンの女子が碧を取り巻く。
私は輪の外に押し出され、窓際の1番後ろの自席に追いやられる。
これも毎日のこと。
「…はぁ……」
碧が女子と話してるところを見るとイライラする。
誰にでも笑顔で、誰にでも優しくて、皆平等。
誰かを特別扱いすることなんてない。
性格が良い上に、成績もトップレベルだし、運動神経だって抜群。
産まれる家が少しズレただけで、何でこんなに差があるんだろうなぁ…。
「桜!おはよ」
私の前の席に座ったのは、親友の藍沢陽菜(あいざわひな)。