きらめく星と沈黙の月
…私のため……?


自分の誕生日なのに、私へのプレゼントを選んでたの……?


私が一方的に嫉妬して避けてただけなのに…。


「しかも、そのプレゼントはサプライズにしたかったんだってさ。だから、桜と出くわした時、すぐに弁解できなくてあぁなったってわけ」


そっか……。


そうだったんだ…。


私…そうとも知らずに碧を最低だと決めつけて、話を聞こうともしなかった。


「ひどいのは私だ…」


全部、私の勝手な妄想で、頭の中で勝手にストーリーを作って、人の話を聞こうともしなかった。


碧が怒るのも無理ないよね…。


「そんなことない。桜の気持ちを知ってるのに軽率な行動をした私も悪いよ。だから、お互い様だね」
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