きらめく星と沈黙の月
私が一人で騒ぎ立てて、一人でイライラしてただけだったんだ。


バカみたい…。


何やってるんだろ…私…。


「まぁ、星矢からすれば、何もしてないのに急に避けられて困ってた上に、サプライズそのものを否定されたように感じたんだろうね。だから怒っちゃったのかも」


私…なんて自己中な女なんだろう。


碧は、勝手に碧を避けてた私のためにわざわざプレゼントを用意しようとしてくれてたのに…。


今日だって、碧の努力を否定するようなことを言って…。


碧は何も悪くなかったのに……。


「…碧に謝らなきゃ…っ」


慌てて鞄からスマホを取り出した私の手を陽菜が掴んだ。


「待って。今ごろ栗原が星矢と話してるだろうから」
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