きらめく星と沈黙の月
「顔赤いぞ」


「うるさいっ」


ドクドクドクドクドク


心臓が激しく脈打っている。


もうこういうこともしちゃいけない。


私の心臓も持たないし…こっちに恋愛感情があるから、変な罪悪感が残るし…。


「あのさぁ…1つ聞いていい?」


「…な…なに?」


急に真剣な表情を見せられ、違った意味でドキッとする。


「…俺のこと…」


……もしかして…。


私の気持ちが…。


「俺のこと、どう思ってんの?」


……やっぱり。


幼なじみ以上の感情を持ってることがバレちゃったんだ。


「………」


なんて答えたらいいんだろう。


「……ごめん、今の質問は聞かなかったことに─」


「幼なじみだよ。仲の良い幼なじみ。他に何があるの?」


これが正解なのかは分からない。


でも、こう答える以外の選択肢がない。
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