きらめく星と沈黙の月
「…そうだよな。変なこと聞いてごめん」


なんでそんな寂しそうな顔をするの…?


なんでそんなに悲しそうなの…?


「…碧…?」


「あがってく?それとももう帰る?」


コロッと表情を変え、何事もなかったかのように話を変える。


…今の表情は何だったの…?


気になる。


気になるけど…。


「あがっていこうかな。プレゼント渡したいし」


私も、何事もなかったかのように振る舞う。


碧がそれを求めているような気がしたから。


今のこの関係を壊しちゃいけない気がしたから。


「じゃあ俺の部屋で待ってて。お菓子と飲み物持っていくから」


「おっ、碧のくせに気が利くじゃん」


「……。相変わらずムカつくやつ」


碧がニヤッと笑った。
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