きらめく星と沈黙の月
「うちらの試合に影響がなかったらいいけどなぁ…」


このあたりじゃ有名な不良校だ。


彼らが、断りの連絡が入ったことを知らずに海南に来てしまったら大変だ。


陽菜がイライラするのも分からなくはない。


今の藤北の調子は絶好調。


毎日レベルアップしているのを感じる。


その成果を試すのがこの海南戦だ。


邪魔が入るのは避けたい。


「そんなヤバい高校なん?西高って」


「まぁね…。スポーツマンシップの欠片もない部員しかいなかったって話を聞いたことがあるし」


「ふーん…。まぁええやん。断りの連絡入れたんなら、向こうやって来んやろ」


ポジティブな大雅と、まぁねぇ…とため息をつく陽菜。


大雅の明るさにはホントに助けられている。
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