きらめく星と沈黙の月
嫌なことがあったりすると、よくこうしてくれていた。


碧の温もりはすごく安心するし、ずっとこうしていたい。


今までは幼なじみ同士のハグだった。


でも今はもう……。


「アツいねぇ~お二人さん」


「…うるせ。別に恋愛の意味はねぇよ。ただのハグ」


今はもう…ただのハグじゃない。


私からすれば…だけど。


碧からすれば、幼い頃からの延長線上。


特別な感情を持ってるのは私だけ。


碧はやっぱり私を女としてみていない。


結局私は幼なじみ。


友達以上、恋人未満なんだ。
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