きらめく星と沈黙の月
あの件、ちゃんと解決したんだ。


よかった…と思ってオギを見ると、オギの顔は怖かった。


碧たちが出ていったドアをじっと睨んでいる。


いつもの、人当たりがよくて温厚なオギからは想像できない怖い顔だ。


「…オギ…」


「蒼士が怒るって相当珍しいことだからね。あの女、相当ヤバイ子だと思うよ?注意しなね」


そうだ。


あのオギを怒らせる要注意人物が碧の側にいる。


面倒なことにならないように注意しなきゃ…。


10月には春の甲子園に向けた地区大会がある。


絶対に邪魔はさせない。


「…にしても、星矢の奴、なんであんな子と親しくしてるんだろ」


「どうせ、言い寄られたから鼻の下伸ばしてんでしょ。ホントむかつく男」
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