きらめく星と沈黙の月
第3章-挫折-
傷
それからの私は、もぬけの殻だった。
授業は身に入らず、友達との会話も上の空。
唯一、部活だけは“いつも通り”を演じて頑張っている。
それが碧の望みだから。
碧との約束だから。
碧の中での私は“誰よりも甲子園行きを願って頑張っているマネージャー”。
だからあの約束を交わした。
それを今さら壊せない。
部活中だけは、“碧の中の私”を演じなきゃいけないんだ。
本当の私って何なんだろう。
ふと、そんな思いが過る。
碧は本当の私を知らない。
あんなに近くにいて、あんなに仲が良い幼なじみだったのに、いつから偽りの自分で接していたんだろう。
やっぱり、好きになっちゃいけない人だったんだ。
碧のことはもう忘れなきゃ……。
授業は身に入らず、友達との会話も上の空。
唯一、部活だけは“いつも通り”を演じて頑張っている。
それが碧の望みだから。
碧との約束だから。
碧の中での私は“誰よりも甲子園行きを願って頑張っているマネージャー”。
だからあの約束を交わした。
それを今さら壊せない。
部活中だけは、“碧の中の私”を演じなきゃいけないんだ。
本当の私って何なんだろう。
ふと、そんな思いが過る。
碧は本当の私を知らない。
あんなに近くにいて、あんなに仲が良い幼なじみだったのに、いつから偽りの自分で接していたんだろう。
やっぱり、好きになっちゃいけない人だったんだ。
碧のことはもう忘れなきゃ……。