きらめく星と沈黙の月
「…最近の桜ちゃん、全然笑わへん。何言っても上の空で、目が死んでる。やのに、部活になった途端、元気になるやん。ううん。元気なフリしとうやん。見てるこっちがツラいわ」


「それは……」


答えられない私を咎めるような沈黙が場を支配する。


そして、その沈黙を再び大雅が破った。


「俺じゃ力になれへん?碧じゃないとアカン?」


え……?


「俺のこと頼りぃや。仲間やん。なんで一人で抱え込もうとするん?」


…大雅…。


「陽菜ちゃんも、碧も、栗も、齋藤先生も、他の部員もクラスメートも、皆心配してる。桜ちゃんは一人じゃないんやで?」


……っ。


優しい言葉に目頭が熱くなってきた。


この泣き虫も、早く治さなきゃ…っ。


泣いたときにすぐ駆けつけてくれる碧はもういないんだから…っ。
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