きらめく星と沈黙の月
「このチーム最高だなって心から思った」


「私もだよ」


碧を頼るだけじゃなく、機能するピッチャーが他に何人もいた。


長距離打てるバッターも増えた。


打率も皆上がってるし、エラーも激減した。


碧は碧で、球種が増えたし、コントロール力も上がったし、球速も速くなった。


夏の練習の成果が思う存分発揮された試合だった。


「…甲子園…行けたらいいね」


「そうだな」


選考会が終わるまでは何とも言えない。


周囲の人は、甲子園行けるかもねなんて言うけど、そんなの分かんない。


もしかしたらダメかもしれない。


絶対なんて存在しないんだから。
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