きらめく星と沈黙の月
「野球を辞めるまで待ってられない。高校生活は3年しかないですから。有意義に使わないと。そのために、皆が羨む彼氏を作りたいんです。エースの碧先輩は、皆が憧れる人だからちょうどいいんですよね」
“ちょうどいい”…?
「野球を辞めた碧先輩には価値がない。エースである碧先輩じゃなきゃ嫌なんです。わかってもらえますよね?」
ぎゅぅぅぅと拳に力が入り、掌に爪が食い込む。
痛みなんて感じない。
ただただ、この拳を振り下ろしたい衝動に駆られる。
「月川先輩だってそうじゃないですか?エースだから碧先輩のことが好きなんでしょ?」
黙って聞いてれば好き勝手言って…っ。
「…ふざけんな」
あんたなんかと一緒にされてたまるか…っ。
“ちょうどいい”…?
「野球を辞めた碧先輩には価値がない。エースである碧先輩じゃなきゃ嫌なんです。わかってもらえますよね?」
ぎゅぅぅぅと拳に力が入り、掌に爪が食い込む。
痛みなんて感じない。
ただただ、この拳を振り下ろしたい衝動に駆られる。
「月川先輩だってそうじゃないですか?エースだから碧先輩のことが好きなんでしょ?」
黙って聞いてれば好き勝手言って…っ。
「…ふざけんな」
あんたなんかと一緒にされてたまるか…っ。