きらめく星と沈黙の月

語尾にハートが見える気持ち悪い話し方。


彼女のことは生理的に受け付けない。


ガタ…と音をたて、教室から出ようとした私を鈴宮さんが引き止めた。


「桜子先輩もお祝いしてくださいよ。私と碧先輩の記念日。いいですよね？」


…嘘ばっかり並べちゃってバカじゃないの。


碧はこんな時期に恋人を作ったりしない。


「桜子先輩？あ、もしかして私に嫉妬してます？ずっと一緒にいた碧先輩をとられちゃったから」


「……そんなことないよ。別に私はアイツに恋愛感情持ってないからさ。応援してるよ、楓子ちゃん」


瑠璃の件があったからもう学習済みだ。


この手の女には、反論して食い下がったりしないほうがいい。


テキトーに話を合わせてあしらうのが１番だ。