きらめく星と沈黙の月
「甲子園出場が決まりました。俺をここまで育ててくれて、本当にありがとうございました」
深々頭を下げる碧に倣って、私も頭を下げる。
野球少年碧の土台はここで築かれた。
今の碧があるのは、間違いなく監督のおかげだ。
「よくやった、碧」
監督は、頭を下げたまま動かない碧の肩をポンポンと叩いた。
「監督から褒められたの、初めてっす」
「そうだろうな。お前は厳しく接する方が伸びるタイプだから」
ガハハッと豪快に笑う監督は新鮮だ。
これが、指導者の仮面を取った素の監督なんだろう。
「いいか、碧。何があっても仲間を信じろ。それが俺の最後の教えだ」
「はい!!」
最後の教え…か。
なんだか私の方が泣けてきちゃうな…。
深々頭を下げる碧に倣って、私も頭を下げる。
野球少年碧の土台はここで築かれた。
今の碧があるのは、間違いなく監督のおかげだ。
「よくやった、碧」
監督は、頭を下げたまま動かない碧の肩をポンポンと叩いた。
「監督から褒められたの、初めてっす」
「そうだろうな。お前は厳しく接する方が伸びるタイプだから」
ガハハッと豪快に笑う監督は新鮮だ。
これが、指導者の仮面を取った素の監督なんだろう。
「いいか、碧。何があっても仲間を信じろ。それが俺の最後の教えだ」
「はい!!」
最後の教え…か。
なんだか私の方が泣けてきちゃうな…。