きらめく星と沈黙の月
お通夜のようなこの空気を私は知っている。
恨みのこもったこの視線を知っている。
敵意、疑い、憎しみが混じったこの空間を知っている。
「……すみませんでした」
罪のないことで頭を下げる悔しさを知っている。
本当のことを言えない苦しさも知っている。
すべてが4年前と同じ。
「本当にごめんなさい」
“夢が叶ったんだね…”
“あぁ。叶ったんだよ”
“ありがとう、桜子”
「……っ」
その夢は、夢のままとなってしまった。
実現できなかった。
「……隠蔽の強要がなければ、最悪の事態は避けられたかもしれないって考えてしまう」
誰からか零れてきた本音。
言葉の主を知るのが怖くて顔が上げられない。