きらめく星と沈黙の月
「……っ、どんな思いで罪を被ったと思ってるの…っ?」


……は…?


「何言って…」


罪を被った…?


「桜はねぇ!あんたを守るために自分を犠牲にしたんだよ!!“碧のためなら私は傷ついてもいい”“たとえどんなに憎まれようと、碧が野球を続けてる姿を見れるだけで幸せだから”って!!」


混乱する俺を無視して藍沢は続ける。


そのすべての言葉が理解しがたいものだった。


「鈴宮楓子の言った通りにしないとあんたがリンチされるかもしれないから…っ。だから桜は強要を認めたんだよ…!!ホントは強要なんてしてないのに!!」


意味…わかんねぇよ……。


なんだよ…。


なんなんだよ……。


「ホントは事件なんて起きてない!!全部鈴宮楓子の作り話なの…っ!!それに松平が同調して、桜まで同調させられて、結局甲子園はなくなって…っ!!1番ツラいのは誰!?あんたじゃないでしょ!?桜じゃない!!!それなのにあんたは…っ!!」
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