きらめく星と沈黙の月

運命の時

─7月


「はぁぁぁぁー、涼しーー!」


「アイスいる?」


「いる!」


碧の部屋のクーラーは我が家よりも利きがいい。


最近はよく碧の部屋に入り浸っている。


「ん、アイス」


ベッドに寝転がっているところへ、ヌッとアイスがかざされる。


「汗かいた制服でベッドに乗るなよ」


「碧のベッドいい匂いするんだもーん」


「キモ…」


「なによっ。もうじき彼女になる女の子に、ふつうキモって言う?」


「言うよ。だって俺らそーゆー関係じゃん」


……。


何でも言い合える関係と言えば聞こえはいいけどさ…。


なんか上手く誤魔化されてるような気がしてならない。
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