周王 龍巳を怒らせるな
一緒に片付けをして、ソファに並んで座りコーヒーを飲んでいる二人。

龍巳が足を組んで、身体ごと穂華の方を向く。
そして頭を撫でながら、
「穂ちゃん、可愛い…大好きだよ……」
とうっとりして言う。
これは、龍巳のいつもの行為。

「私も、大好き…
ンン……」
自然に口唇が重なった。
「んんっ…甘いっ……穂ちゃん、砂糖入れすぎ!」
「フフ…たまには甘いのもいいよ?
たっちゃん、疲れているだろうから……」
「んー無理!コーヒーはブラックに限る!」
「そうかな~
まぁ…甘いものばっかだと、太っちゃうから気をつけなきゃだけど(笑)」
フフ…と笑って、コーヒーを口にした。

「……穂ちゃん」
「んー?
あ……」
龍巳の熱っぽく見つめる、この表情。
これは“抱かせて”と言うサインのようなものだ。
「たっちゃん…」
「ん?ベット行こ?」
額やこめかみ、頬にキスをする、龍巳。

「一週間前に同棲しだしてから、毎日してるよ?」
「うん…そうだね」
「毎日はちょっと……」
「嫌?」
「嫌なんじゃないよ。
ただね……」
「うん」
「身体がもたないというか、朝が辛いの…」
一度嘘をつくなと言われた為、それから正直に気持ちを伝えている、穂華。

「そっか…わかった…!」
「ごめんね…」
「ううん。正直に伝えてくれてありがとう!
でも、キスはいい?」
「うん…キスは私もしたい…」
「嬉しい…じゃあ…今日は、キス責めにしちゃおっと…!」
「え……?」

結局、最終的には龍巳の思い通りになる、穂華だった。

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